■オーストラリア移住準備|日本の仕事のこと
ようやく永住ビザを手にした僕でしたが、ホッとしたのもつかの間、本格的に移住の事を考えなければなりません。
目的は永住ビザを取ることではなく、オーストラリアに移住することです。そう考えると、目標達成のためにまだまだやる事があるんですよね。まずは、「いつ移住するのか決めること」。一番のネックはなんと言っても仕事です。
仕事をいつ辞めるのか?今抱えてる仕事がいつ終わるのか?引継ぎはどうするか?いつ上司に言うか?オーストラリアでの仕事は?まあ、いろいろと出てきますが、パターン的には2つあると思います。
パターン1:オーストラリアでの仕事を決めてから、日本の会社を辞める
パターン2:まず、日本の会社をいつ辞めるかをとにかく決める
ホントはパターン1が理想なんですけど、よっぽどコネがない限り、ほとんどの人が
パターン2にはまると思います。僕も現地にコネなんてありませんし、早くオーストラリアに行きたくてウズウズしていたので、パターン2を選びました。
そして仕事的にも季節的にもキリがいい、2006年3月いっぱいで辞めることを決め、上司に話をしました。上司にはレファレンスレターの時に、きちんと話をしていたので、それほど問題なく僕が3月に辞める方向で、仕事の割り振りを決めてくれ、会社の方はなんとか目処がつきました。引継ぎの方も後輩を専属で付けれくれたので、OKです。
さあ、これからは、最後の仕事をしながら、現地に移住することを考えなければいけません。まずは、どの都市に移住するのか?ここから考えます。
■移住都市候補1 シドニー
やはり最初に移住するのは、仕事がたくさんある、各州の州都が良いと言うことで、シドニー、メルボルン、ブリスベン、アデレード、パースこのうちのどこかに行こうと思いました。
このほかに、日本人の仕事がありそうなのはゴールドコーストとか、ケアンズもありますが、観光業界になってしまいますので、オーストラリア5大都市のどこかが良いかな、と最初に思いました。
移住する都市を決める場合、何を基準にするかですが、生活するのですから、
1. 仕事があるか?
2. 物価はどうか?
3. 気候は?
4. オーストラリアらしさ?
シドニーの場合
1. 仕事があるか? 4点
2. 物価はどうか? 1点
3. 気候は? 4点
4. オーストラリアらしさ? 5点
合計 14点/20点満点
こんなとこでしょうか。
シドニーは、人口は400万人強で、オーストラリア最大の都市ですので、もちろん仕事は一番多いです。但し、僕が就職できそうな日系メーカーの工場は意外と少なく、商社とか旅行、観光関係が多いです。(メーカーの現地事務所はありますが)
物価は、オーストラリア全体で、ここ10年くらい年々上がっています。加えてドル高なので、物価は日本とほとんど変わりません。そして、シドニーの物価(家賃)は、オーストラリアで最も高く、よっぽど給料が良くないとやっていけません。
ちょっと小奇麗なマンションに住もうと思ったら週400ドル(4万円)、月に1,600ドル(16万円)は当たり前の世界です。これだったら東京とそんなに変わらないのではないでしょうかねえ。残念ながら日本みたいに住宅手当。通勤手当なんてものは存在しません。悲しいことにボーナスも無いですから、その辺をシビアに見ないと痛い目に合います。
気候は、オーストラリアの大都市の中では、過ごしやすいほうです。メルボルンほど寒くないし、ブリスベンほど暑くない。日本ほどではないですが、四季も感じられますしね。夏は暑いですが、日本と比べると、カラっとしている分、過ごしやすいです。
最後にオーストラリアらしさですが、これは、僕の中では、最高得点です。オペラハウスにハーバーブリッジ、ビーチ、フェリーなどなど、まさに、憧れのオーストラリア生活を満喫出来る都市ですね。
まとめると、シドニーに移住する場合、よっぽど良い給料の仕事がないと生活がきついですが、気候や、オーストラリアらしさでは、高得点です。まあシドニーの場合は仕事次第でしょうねえ。
■移住都市候補2 メルボルン
シドニーの次は、やはりオーストラリア第2の都市メルボルン
メルボルンを移住基準の点数で表した場合
1. 仕事があるか? 5点
2. 物価はどうか? 2点
3. 気候は? 2点
4. オーストラリアらしさ? 3点
合計 12点/20点満点
こんなとこでしょうか。
シドニーより少し低い、合計12点になりました。
メルボルンは人口400万人弱、シドニーに次ぐオーストラリア第2の都市です。
メルボルンのあるビクトリア州は、積極的に、外国の企業を受け入れる体制を整えており、そのせいもあって、日系の企業もたくさんあります。僕の就職できそうな「メーカー」もオーストラリアの中では一番多く、就職は一番しやすいです。
ただ、問題は気候。
メルボルンの気候は、オーストラリアの都市の中では一番寒いです。特に冬は、寒い上に雨が多く、結構憂鬱になることがあります。せっかくオーストラリアに移住するんだから、青い空、青い海の近くに住みたいですよね。
物価も、やはり高いですが、最近では物価の上昇率が著しいパースよりも安いという噂もあります。オーストラリアらしさが低いのは、メルボルンには、シドニーのような目玉が余りないからです。
ちょっと郊外に出ると、グレートオーシャンロードとか、ペンギンパレードの見れるフィリップ島などがありますが、目玉というには、ちょっと物足りません。
でも街の雰囲気は、結構良いです。トラムも走っているし、ビルも昔の面影があり、ヨーロッパ調の雰囲気はあります。街中の公園も、ものすごくきれいで外国チックな感じです。
マーケットもあちこちにありますしね。
自分にあった仕事が多いことから、なんとなく、最初はメルボルン近郊のメーカーで勤めることになるだろうなあなんて思っていました。
■パースについて
パースはワーキングホリデー、学生と、約10ヶ月ほどパースで滞在、オーストラリアの中で最も長く滞在した街です。
きれいな街並みと、ビーチ、フリーマントルの雰囲気に魅了され、オーストラリアに永住したいなあと、思ったのもパースです。そんなわけで、パースには特別の思いがあります。できればパースに移住したかったんですが。。。
パースを移住基準の点数で表した場合
1. 仕事があるか? 3点
2. 物価はどうか? 1点
3. 気候は? 5点
4. オーストラリアらしさ? 4点
合計 13点/20点満点
こんなとこでしょうか。
こう見てみると、パースはやはり、仕事をするところというよりも、引退して、ゆっくりのんびり過ごす場所のような感じです。
僕にとっては、上のようになりましたが、一般のオーストラリア人にとっては、今パースは最も仕事のある場所です。
どういうことかというと、ここ数年(2005年頃)オーストラリアは、マイニングブームで鉱物産業が盛んです。特にパース周辺の西オーストラリアは、たくさん鉱物がある場所なので、人手不足が著しく、そっち関係の経験者は引く手あまたなんです。
ですから今、オーストラリア人は、仕事を求めて西へ西へ移動しています。(笑)(つい先日、テレビで特集(「Go West(西へ行け)」って言う番組)をやってました)
また、マイニング関係の仕事は給料が破格に良い(年収数千万)ので、オーストラリアの平均賃金を引き上げ、物価の上昇を引き上げています。
家の値段の上昇率が一番高いのはパース。いくら値段が上がっても、マイニング関係の人だったら買えちゃいますんでね。少し話しがそれましたが、パースに行くのは、物価と仕事を考えると、悲しいですが非常に難しいという現実がありました。
■やっぱり仕事が先
どの都市を選ぶにしても大事なことは「仕事がそこであるかどうか?」。結局お金を稼ぐことができなければ生活ができないですし、何のために移住したのか分かりませんから。
ということで上の都市情報を頭に入れておきながら次は仕事探しについて書きます。