■ポイント以外の問題点

 

1年後には、永住ビザのパスマークをクリアする可能性がでてくるわけですが、もし、1年後、永住ビザを申請することを目指した場合の問題が4つ

 

①IELTSで6以上が1年で取れるか?

②たった1年の経験で技術査定が通るのか?

③たった1年の経験で、海外で通用する技術力がつくのか?

④移住資金がたまるのか?

 

やってみなきゃわかりませんが、少なくとも③と④はムリでしょう。つまり、ポイント的には可能でも、現実的な事を考えると不可能です。永住ビザを取ることは一つの目的ですが、通過点でもあります。

 

永住ビザを取って移住したのはいいけれど、何も仕事がなければ日本に帰国しなければいけません。移住してからの時間の方が長いですし、例えば35歳で移住したとしても30年くらいは働く期間がありますから、ちょっとくらい移住するのが遅くなっても移住してから安心の方が良いかと。

 

目的は、ビザを取ることではなく、オーストラリアに移住する事。

 

オーストラリアで通用する技術力、移住資金、英語力など、日本にいるうちにやることはたくさんあります。最低3年くらいはかかるかな、とこの時点では考えていました。

 

という事で、仮に30を過ぎて年齢点が5ポイント下がってもも永住ビザの申請が可能かどうかを試算しました。

 

すると、34歳までは120点を獲得できる。40歳までは115点を獲得できる。なーんだ40歳までいけるじゃん。

 

このままパスマークが変わらなきゃ、ですが。

 

■オーストラリア永住ビザパスマーク変更

 

オーストラリア永住ビザのパスマークは、一定ではなく、その時々によって変わります。

 

なんで変わるのかは、移住担当大臣の気分次第、、、ではなくて、一応意味があります。

 

例えば、毎年毎年、移住受け入れ人数を計画するのですが、その計画に達しそうにないときは、パスマークを低く設定して移住者を多く受け入れようとしたり、反対に、計画人数に対して、ものすごく多く申請者がいたりすると、パスマークを上げて、申請者を減らしたりするようです。

 

ここ数年のパスマークの移り変わりを見てみますと、2000年当時、オーストラリア永住ビザのパスマークは、110点。比較的取り易い点数でした。ところが、2002年に115点に上がり、2004年には120点へ上昇。(人がこれから取得しようとしている時にガンガン上げるんじゃない!!)

 

その後、現在まで120点のままです(2007年執筆時点の話)。つまり、年々オーストラリアの永住ビザは、取りづらくなっています。

 

2000年当時は、こうなる事は予想もしていませんでしたので、先回の点数試算の時、40歳まではいけると思っていましたが、2004年の時点で34歳までに取得しなければ、取れなくなるという状態になったわけです。

 

■オーストラリア永住ビザ発行数の動向

 

さきほど、オーストラリア永住ビザのパスマークがここ数年上昇してきているということを書きました。それでは、実際のオーストラリアへの移住者数はどうなっているでしょうか?

 

結論から言うと、

「計画受け入れ者数、移住者数実績、共に年々増えています。」

 

2005年から2006年度(実績)は、合計142,930人

2006年から2007年度(計画)は、合計134,000 – 144,000

 

今までの実績からして2007年度もMAXに近い144,000人近い人に永住ビザを発行するでしょう。パスマークを引き上げ、条件を厳しくすると同時に受け入れ人数も多くする、これは、世界中でオーストラリア永住ビザを申請する人が、増えているという事です。

 

それから最近の永住ビザの傾向としては、地方に住む人を優遇するというのもあります。パスマークを引き上げ、それに達しない人を一定期間地方に住むことを条件に、永住ビザを発行するというシステムが出てきました。

 

数年前に登場した地方独立移住ビザは、この典型的な例です。

 

この傾向も、今オーストラリアでは、大都市圏に人が集中している問題があることから、今後もしばらく続くと考えられています。

 

それと、余談になりますが、最近移民者に対して英語の基準を厳しくすべきだというニュースをやってました。永住権を取った後、市民権を取る際に英語のテストをすべきだと言っていましたが、これには賛否両論あり、結論は今だ出ていません。

 

※補足:オーストラリアの人口は2019年現在約2500万人です。これは日本の1/4以下の数字で国土が広い(日本の約20倍)割にはまだまだ人口が足りていません。というわけでこれからもオーストラリアは世界中から移民を募らないとやっていけない国です。

 

時々システムは変わりますし、受け入れ人数も増えたり減ったりを繰り返すと思いますが、移民をいけ入れるための永住ビザのシステムは継続されていきます。

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