記事一覧

オーストラリア永住ビザ取得費用とかかった日数について

■永住ビザの取得にかかった費用と日数

 

今回は、永住ビザ取得にかかった費用と日数をまとめて書きます。結構この辺が気になっている方が多いと思うのですが、今回のお話は僕が永住ビザを取った、2005年当時の話としてお聞きくださいね。

 

それからうろ覚えの部分もあります。記録が残っているものはそのまま書きますが、無いものは、僕の記憶をたよりに書きます。細かいところは突っ込み無しでお願いします(笑)。

 

■費用関係

☆英語関係

 英会話学校 : 18万円(週2回で1年間)

 ブリティッシュカウンシルIELTSワークショップ : 約4万円

 英会話喫茶 : 約2万円

 NHKラジオ英会話 : 約1万円

 その他IELTSの参考書等 : 1万円

 IELTSの試験 : 約13万円(5回)

 

 英語関係合計 : 39万円

 

☆職業査定関係

 職業査定機関申請料金 : 約350ドル(当時のレートで約3万円)

 

☆永住ビザ本申請関係 

 永住ビザ申請料金 : 1,125ドル(当時のレートで約10万円)

 

☆エージェント関係

 コンサルテーション料金1 : 2,400ドル(契約~職業査定合格まで)

 コンサルテーション料金2 : 1,600ドル(移民局申請~永住権取得まで)

 翻訳料金 : 120ドル

 

 エージェント関係合計 : 32万(当時のレートで)

 

合計 : 39万円 + 3万円 + 10万円 + 約32万 = 84万円

 

■日数関係

 

永住ビザの取得を思い立ってからIELTS合格まで : 約4年間(2000年7月~2004年8月)

IELTS合格~エージェント決定 : 約3週間(2004年9月)

エージェント決定~職業査定レポート完了 : 約3ヶ月(2004年12月)

職業査定レポート提出~結果をもらうまで : 約1ヶ月(2005年1月)

職業査定合格~永住ビザ申請まで : 1ヶ月(2005年3月)

永住ビザ申請~追加書類請求まで : 約4ヶ月(2005年7月)

追加書類請求~書類確認 : 1ヶ月(2005年8月)

書類確認~永住ビザ取得 : 3ヶ月(2005年11月)

 

ざっとですが、費用が89万、日数が5年と3ヶ月かかりました。しかしこうしてみると英語関係にむちゃくちゃ苦労してる事が分かりますね。

 

費用の43%、日数の76%は英語関係にかかっています。だから今はゆっくり楽しく英語を勉強する事を心がけています。(それを言い訳に全くしていません(笑))

 

そして前々から言われていた事ですが、永住ビザの基準が2007年9月から多少変わります。詳細が分かり次第、このブログでも紹介しますね。

 

しかし、パスポートに貼ってあるたった1枚のシールタイプのビザをもらう為に

5年間と100万近い費用を使うなんて、いったいなんなんでしょうねえ。

 

オーストラリアの永住ビザを「世界で最も価値のある資格」という人もいれば、全く興味のない人には、ただのシールでしかないんですよね。

 

僕の場合、前者までは行かなくても、オーストラリアの永住ビザは、やっぱり欲しくてしょうがないものでした。それと途中からなんか意地になっちゃいました。

 

「ここまで来て後に引けるかー」

ってな感じで。

 

この気持ちが5年間継続。不思議と結果が出るまでは諦めようとは全く思いませんでした。この気持ちの持続が良かったのかもしれません。

 

これからオーストラリアの永住ビザをの取得を目指す方、

 

「1. 常に最新情報を仕入れるアンテナを張っておくこと」

「2. チャンスを逃さないこと」

「3. 結果が出るまで諦めない」

 

この三つを心がけてがんばってください。次回から、現地生活情報を多少織り交ぜながら、移住準備編に進みます。

タグ

オーストラリア永住ビザ認可レターが来た&ビザシールの受け取り

■ビザ認可レターが来た!

 

レファレンスレターの確認から数ヶ月、全く前ぶれも何もありませんでしたが、その日は、ある日突然来ました。夜9時頃でした。僕はまだ会社で仕事をしていましたが、妻から携帯に電話が、、、

 

「ビザが認可されたって~。おめでとう」と妻

 

「すぐ帰る」と僕。内心めちゃめちゃうれしかったですが、表面上は冷静さを装い「お疲れ様です」とみんなに挨拶。(でも多分口元はピクピクしてたような気がします)

 

あせる気持ちを抑え、帰り道で事故らないように、そして「まだまだ自分の目で見るまで油断はできない」と自分自身に言い聞かせ家に帰ってみると、エージェントからのメールが。

 

以下、エージェントからのメールをコピー

 

----タイトル----

「ビザ認可になりました」

 

----本文----

 

  • ●様

 

お世話になっております。移民局からビザ認可レターが届きましたのでお知らせいたします。通常より早い認可になりました。

 

おめでとうございます!!

 

レターを添付いたしましたので、ご確認のうえ、ご不明な点がありましたらお知らせ下さい。

 

次にご家族全員のパスポートを在日オーストラリア大使館に持参、または郵送し、ビザ貼付手続を完了させて下さい。手続方法につきましては、直接、在日オーストラリア大使館(03-5232-4111)査証課にお電話でご確認下さい。9-12時までが受付時間です。音声案内になっていますが、そのまま保留しているとオペレータにつながります。

 

また、最初の入国期限が2006年6月26日になります。

 

それまでに必ずご家族全員が1日でも構いませんのでオーストラリアに入国して下さい。もしご一緒でない場合、必ず●●●(僕の本名)様が先にご入国下さい。

 

以上、ようやく朗報をお伝えできて嬉しいです。ご不明な点がありましたらお知らせ下さい。

 

無事にビザ貼付手続が完了しましたら、ご一報下さい。 よろしくお願いいたします。

 

  • ●●●●(エージェント名)
  • ●(担当者名)

 

----ここまで----

 

「ようやく取れたか~」うれしい気持ちより、ほっとする気持ちの方が大きかった気がします。

 

■オーストラリア大使館からのビザシール受け取り

 

ここまでくればもう大丈夫。あとは東京のオーストラリア大使館にパスポートを送ってビザが貼られてくればOKです。

 

ビザをもらったあとの注意点は、

 

1. 妻より先に僕が入国しなければいけない

2. 入国期限日の2006年6月26日までに1日でもいいからオーストラリアに入国しなければいけない。

 

の二つです。

 

ビザがパスポートに貼られただけでは、ビザは有効ではないんです。オーストラリア

に入国後ビザが有効になります。(ややこしいですね)

 

それから永住ビザと言っても5年ごとに更新が必要になります。5年の内2年以上オーストラリアに滞在していれば、次の5年の更新が可能です。

 

もし2年未満だとどうなるのか?例外を除き、ビザが更新できなくなります。だからビザだけとってしばらく日本に滞在し、10年後に移住しようと思ってもそんなことはできないようになっています。

 

あくまでも、オーストラリアの経済に貢献できる人のみにビザの更新を認める。結構いやらしい考え方ですが、理にかなった考え方です。

 

さて、オーストラリア大使館の話に戻りますが、僕は本当は、オーストラリア大使館まで出向いて、ビザをこの手で受け取りたかったのですが、どうしても仕事の関係でその願いが叶わず、結局オーストラリア大使館にパスポートを送付しました。

 

こうしてようやく無事永住ビザを手にしたわけです。

 

次回、オーストラリア永住ビザを取るのにかかった費用と日数のまとめをします。

タグ

いよいよ永住ビザ本申請と最後まで油断は禁物を実感した体験談

■永住ビザの期間把握に役に立つサイト

 

ここまでくれば、いよいよ永住ビザの取得がいつ頃なのか見えてきます。

 

申請書類の準備に1ヶ月

書類がアデレードの移民局に受理されるのが1週間

追加書類の提出依頼があるのが、大体半年から10ヶ月

永住ビザが下りるのが、それから1ヶ月としたら、、、

 

上手くいけば、2005年中に取れる計算になります。これらの期間の予定は、当時のものなので、今は、もっと早くなってるのか遅くなっているのか分かりません。

 

このように大体の期間の試算をするのに便利なサイトを紹介します。

 

これはイギリスのウェブサイトで、オーストラリアの永住ビザを申請している人が

集う掲示板のようなものです。日本人に比べて数が多いので、信頼性もあります。

 

これを見ると、書類提出後、どの位で追加書類の提出依頼が来ただとか、追加書類の

提出をしてから、永住ビザが下りるまで、どの位かかったかなどが分かります。

 

非常に便利なウェブサイトで、僕は、エージェントに対し、そろそろ返事が来る頃だから、次の書類の準備を始めてくださいと指示したほどです。

 

これが、ドンピシャに当って、エージェントもビックリしてました。基本的にはイギリス人だから審査が早いとか、日本人だから遅いとかいう差別は、僕の時は無かったです。みんな平等でした。

 

それでは、じっくりとご覧ください。

 

イギリスのウェブサイト

http://www.austimeline.com/

※ごめんなさい、2019年現在はこのサイト閉鎖されているようです。すごく便利なサイトだったのになあ、ほんと残念です。もし、このサイトの代わりになるサイトを知ってる人がいらっしゃいましたら教えてください。

 

■オーストラリア永住ビザ申請書類

 

いよいよオーストラリア永住ビザ申請書類の話に入ります。書類はたくさんありますが、IELTSの結果(オリジナルのもの)と、職業査定結果の他、下記の書類の送付が必要になります。

 

Form47SK

申請料金

申請者と家族のパスポートの全てのページのコピー 

戸籍謄本(オリジナルをエージェントに送り、翻訳してもらう)

会社からのレファレンスレター (新たに上司にサインをもらいました)

大学の学位証明書と成績証明書(英訳のもの)

顔写真4枚

Form80

 

ここまでくれば難しい書類などありません。

 

書類を全部準備するのにかかった期間は1週間くらいだったでしょうか。記載ミスだけに注意すればよかったので、IELTSとか、職業査定に比べれば、へっちゃらでした。

 

それと妻がこの時期にIELTSを受けました。結果は平均で4.5以上取れましたので、オーストラリアに移住してから語学学校に行かなくてもよくなりました。

 

平均で4.5以下だった場合は、オーストラリア移住後に語学学校に行かなければならず、その学校に行く学費として、数千ドル(確か3000ドルくらい)を小切手にして、送付しなければいけません。

 

これらをエージェントに送ったのが、2005年2月の中旬、到着が2月下旬、その後エージェントが書類をチェック、そして移民局に書類を発送、移民局へ書類が到着したのが3月初旬でした。

 

ここから長い待ち期間。何の待ちかというと、書類審査の「開始」待ちです。始まるまでが長いんだなこれが。

 

■追加書類について

 

オーストラリア永住ビザの書類を移民局に提出後ですが、今度は追加書類の請求を待つことになります。追加書類は、無犯罪証明書と健康診断の結果の2種類。

 

この二つの書類の請求が来れば、ほぼ永住権が取れる事が確定です。

 

無犯罪証明書とは、過去に犯罪歴がないかどうかを証明するための書類。警察署に行けば取ることができます。もし過去に海外に12ヶ月以上滞在した事のある人は、その国の証明書も必要になりますので、早めに取っておいたほうがいいです。

 

日本の警察署の場合、大体2週間くらいでとれますが、海外の場合数ヶ月かかる場合もあるので、海外の証明書が必要な人は要注意です。(オーストラリアの場合は1ヶ月くらい)

 

僕の場合、日本の無犯罪証明書とオーストラリアの無犯罪証明書の両方が必要になります。(過去にワーキングホリデーと学生で1年以上オーストラリアに滞在していた為)

 

健康診断は、身長、体重、レントゲンなど、基本的な検査の他、エイズ検査もあります。健康診断は、どこでも受けられるわけではなく、移民局指定の病院でしか受けることができません。

 

■追加書類の請求が来た

 

アデレードの移民局に書類を提出してから、僕は、ずーっとそれこそ毎日以前紹介したイギリスのフォーラムをチェックしてました。

http://www.austimeline.com/

(※現在このサイトは閉鎖されています。)

 

僕と同時期に書類を提出した人に何か変わった動きはないか?書類の追加請求が来てないか?そして書類を提出してから3ヶ月~4ヶ月くらいで、追加書類の請求がくると確信した僕は、2ヶ月経過ところで、エージェントに対し、

 

「オーストラリアの無犯罪証明書を取る準備を始めてください」

 

と指示。それに対しエージェントは、

「無犯罪証明書には有効期間があるからもう少し遅らせたほうが良いのでは」

 

と言ってきましたが、

 

「期限切れで無駄になってもいいから取ってください」と念押し。

 

準備をしてもらいました。ちなみに日本の無犯罪証明書に関しては、移民局より追加書類の請求がないと取れないので、前もって準備はできません。

 

そしてエージェントにオーストラリアの無犯罪証明書が届いた次の日に移民局から追加書類の請求が来たのです。

 

まさにドンピシャのタイミング。

 

これは、神様が早くオーストラリアに来いって行ってくれてるのかな~なんて思っちゃいました。(浮かれてますねえ)

 

早速、日本の無犯罪証明書と、健康診断を受けに行きました。無犯罪証明書をもらうためには、

 

パスポート

戸籍抄本

住民票

移民局からの手紙

手数料(安い、1000円くらい)

 

が必要になります。各警察書のホームページに取り方が載ってますので見てみてください。

 

健康診断は指定病院に予約をすればOKです。但し値段は病院によってまちまちなので

気になる人は事前に確認しておきましょう。

 

僕が受けた病院の場合、だいたい\27,000×2人(夫婦で)=\54,000也(高いです)

 

ところが、県内の病院が予約でいっぱい。早くても1ヶ月後になるとの事。早速隣の県の病院に連絡。次の週に予約を入れることができました。無事に無犯罪証明書と健康診断書を受け取った僕は、早速エージェントに送付。最後の書類を提出しました。

 

これで、あとは時間の問題。のはず、、、ですが最後に事件が発生しました。

 

■最後の最後で事件が発生、最大のピンチ

 

オーストラリア永住ビザの最後の手続きになるはずの追加書類も提出し、あとは、Grant letterを待つのみ。毎日、毎日エージェントからのメールを待つ日々が続きました。

 

ある日突然事件が起こったのです。

 

それは、僕のデスクに会社の人事課長からの電話がきまして。何やらオーストラリア大使館から、会社のレファレンスレターについて問い合わせがきたらしく・・・。なぜ??そんな情報どこにもありませんでした。

 

ですが、現実に自分に起こっていますので、ここまで来たら覚悟を決めるしかありません。

 

もともと会社の直属の上司には話をしていましたし、サインもいただいていたので、直で上司のところに連絡が来れば全く問題はなかったのですが、よりによって人事部に大使館から連絡が来たと、、、

 

早速人事課長との面談開始、僕は、オーストラリアのビザのシステムから、現在の状況まで、かなりの時間をかけて人事課長に分かってもらうまで説明しました(自分でもビックリするくらいの熱弁だったと思います。)

 

最終的には、人事課長も理解してくれ、問題にならない程度に大使館に返事を書いていただき、解決しました。

 

まあ、おそらく、アデレードの移民局から日本のオーストラリアの大使館に「レファレンスレターを確認してくれ」と連絡が入り、そこから会社に連絡が来たというのが大筋だと思います。

 

僕もいろいろ調べたんですけど、、、過去に永住ビザを取った先輩方の事例には、レファレンスレターの確認については何にも書いていなかったので、追加書類を提出した時点で安心しきっていたわけですが、これからオーストラリアの永住ビザの取得を目指す方は、このような事が起きますので、ある程度書類の審査が進んだ段階で、問題を避けるためにも人事の課長クラスの方にも話を通しておいた方が良いと思います。

 

言いづらいですけど、いつかは言わなければいけない事なので、ある段階で覚悟を決めるしかありません。

 

それからトラブルになりますので、レファレンスレターに自分でサインをするのは絶対にやめたほうが良いです。僕は、今回の出来事でつくづく直属の上司に話を通しておいてよかったなあと思いました。

 

一つ書類を出すと、また待ち状態、、、

 

オーストラリア永住ビザの取得ってこれのくり返しです。でもコレがホントに最後の待ちでした。

タグ

オーストラリアビザのためのスキル査定基本情報と突破した体験談

■永住ビザ職業査定団体とは

 

以前、「オーストラリア技術独立永住ビザの基本条件」のところで、自分のしている職業には、その職業ごとに点数があって、その点数が永住ビザの取得に大きい影響を与えるという事を書きました。

 

そして「オーストラリア永住ビザポイント、自分は何点とれるの?」というところで、僕は、エンジニアという事で自分で勝手に60点というポイントを決めたわけですが、本来は、職業の査定をする団体に書類を提出し、査定をしてもらい、合格して初めて自分の点数を数える事が出来るわけです。

 

その、職業を査定する専門機関のことを職業査定団体といいます。職業査定団体は、各職業の分野別に分かれていて、例えば、翻訳、通訳関連の査定団体はNOOSA、シェフ,ヘアドレッサー関係はTRA、エンジニア関係は、IEAとなっています。それでは以下にて、僕がどのように職業査定を突破していったかを順番に書いていきたいと思います。

 

■永住ビザスキル査定の突破はCDRがカギ

 

職業査定の準備を始めたのは、丁度2004年の10月ごろの話です。この時には既に、ビザエージェントと契約していましたので、このエージェントとは、頻繁にメールのやり取りをしていました。

 

今後はこのエージェントとのメールのやり取りも参考にしながら、記事を書いていきますね。まずは、エンジニア関係の査定を行っているIEA(Institute of Engineer Australia)が何を根拠に、スキルの査定するのかというところから書いていきます。

 

まずは、エージェント選定段階で、あるビザエージェントから来たこの文章を読んでください。職業査定を突破する、二つの方法が書いてあります。

 

「豪州の教育機関からのエンジニア関連学士号や、シドニーアコードやワシントンアコード締結国からのエンジニア関連学士号の場合はほぼ自動的に承認を受けられます。日本はワシントンアコードにはいまだ暫定加盟状態ですので、自動的に認定を受けることは出来ないため、日本のエンジニア学士号とCDR(Competence Demonstration Report)という職務経験を通じて体得したエンジニアとしての技術や知識についての細かなレポートを提出し、それを査定される形となります。」

 

分かりずらい文章ですよね。(保険の契約書みたいで)この文章を読んだ時、最初は僕もわけが分かりませんでした。

 

そのうち、いろいろと調べていくに連れて分かるようになったのですが、要するに、

 

1. もし、オーストラリアの大学の学士号を持っていた場合、もしくは、日本がシドニーアコードやワシントンアコード締結国であったのなら、オーストラリアの大学の学士もしくは日本の大学の学士だけで、スキル査定がパスできた。しかし、オーストラリアの学士も持っていないし、日本もアコード締結国ではないので、大学の学士号だけでは、パスできないという事実がある。

 

2. そして、1の条件に当てはまらない場合、スキル査定をパスするためには、日本の大学の学士号と、自分の行っている職業についてのレポート(Competence Demonstration Report以下CDR)の両方をIEAに提出し、認められなければならない。

 

という事です。

 

なんで、近代国家の日本が、シドニーアコードやワシントンアコード締結国でないのか?いまだに疑問ですが、まあ仕方ない、上の2番目の方法でやるしかありません。大学の学士号は、大学の事務に頼めば、英文のものを書いてくれるので、問題なし。

 

問題は、CDRです。

 

IEAの査定が通るか通らないかで、永住ビザが取れるか取れないかが決まるといっても過言ではありません。当然ですが、CDRの作成には自然と気合が入っちゃいました。

 

■永住ビザスキル査定CDRの軸となるもの

 

IEAに提出するスキル査定の提出書類は、以下のものがあります。

 

1. Application Form

  1. Application Fee
  2. Letter to appoint person to act as agent
  3. IELTS Result

5. 大学の卒業証明書と成績証明書(英文)

6. 資格の証明書

7. 英文履歴書

8. 会社のレファレンスレター

  1. 9. Continuing Professional development

10. CDRのカバーページ(写真を貼り付ける)

11. 3つのキャリアエピソード

12. Summary Statement of Evidence for the competency elements

 

上記書類をCDRにはつけなければいけませんが、一番の大仕事は、No.11の3つのキャリアエピソード。これが、職業査定が通るかどうかの軸となるものです。他の書類はそれほど大したことはありません。

 

キャリアエピソードというのは、仕事上のプロジェクトのことです。これについては仕事で自分が申請するキャリア(僕の場合はメカニカルエンジニア)に合ったプロジェクトを3つ英語でまとめなければいけません。

 

これがほんと大変でした。

 

■永住ビザCDRキャリアエピソードの大変さ

 

3つのキャリアエピソードを書くのは凄く大変でした。一番大変だったのは時間の確保。仕事が非常に忙しかったので、あんまり時間がなかったんですね。でも、自分でやらなきゃ進まないんで、何とか時間管理をしてやりました。

 

そのころ、どんな生活をしてたかというと

 

会社で仕事をする

⇒家に帰ったらキャリアエピソードを書く

⇒寝る

⇒早起きして会社に行く前にキャリアエピソードを書く

⇒会社に行く

 

というような生活をしてまして、これを3ヶ月間ずーっと続けました。

 

どのくらいのボリュームかは忘れましたが、3つのエピソードを合わせて、だいたいA4で40~50枚くらい書いたでしょうか。

 

まず日本語で全部ストーリーを作って、内容を完璧に仕上げた後、それを英語に翻訳するというやり方をしました。こうすると、内容は英語で考えることなく、時間の短縮になりますので。

 

その間、ビザエージェントとは、その他書類の分からない点を随時聞き、キャリアエピソードに関しては、英語のチェックをしてもらいました。ビザエージェントは、機械の専門家ではないので、内容をどうこう言う事はできませんから、自分で責任持って内容を仕上げなければいけませんでした。

 

2004年の10月に始めて、完成が12月の終わりだったんですど、終わった時は、ほんとに、ほっとしました~。

 

(このキャリアエピソードについては書き方等、詳細を別でまとめるかもしれません。)

 

それともう一つ、CDRの提出書類の中で、別の意味で苦労した書類。

 

それは、「会社からのレファレンスレター」なんですが、今勤めている会社にオーストラリア移住を計画していることがバレるっていうこともあり、精神面でちょっと苦労しました。

 

■レファレンスレターは必須項目

 

職業査定必要書類の中に、「会社からのレファレンスレター」というものがあります。

 

レファレンスレターとは、簡単に言えば、「職務証明書」のようなもので、要するに、会社で、何年間、どんな仕事をしているか、そして、どんな人物か、を会社に証明してもらうものです。

 

また、このレファレンスレターは、会社のレターヘッド(会社のロゴ付きの正式な用紙)が必要になります。このロゴ付きのレターヘッドが無いと、正式な書類として認めてはもらえません。

 

それから、ここからが今日の大事な部分ですが、

 

「直属の上司のサイン」

 

が必要になります。

 

と言う事は、会社にオーストラリアの永住ビザを取得しようとしている事がバレます。今までは、秘密にしておけたのに、今後は会社を辞めるかも知れないということを前提に仕事をしなければいけません。やりずらくなりますよね~。

 

では、どうすればよいか?

 

「正直に信頼できる上司に話をする」

 

これ以外の方法はありません。オーストラリア永住ビザ取得に裏技はありえませんし、会社にばれて仕事がやりずらくなってまでもオーストラリアへ永住したいという気持ちを持っていないと、やり遂げられないでしょう。

 

僕は、信頼できる直属の上司に、オーストラリアへの永住が自分の夢である事、そのために、永住ビザの申請を準備中であることを正直に話しました。上司も理解してくれ、その上の人たちには内緒で、サインをしてくれました。普段の信頼関係の大切さを思い知らされた出来事でした。

 

でもあくまでも、永住ビザを取れるかどうか分からない、可能性は50%くらいである、そして取れるとしても、後何年後か分からないと、少し控えめに話をしておきました。

 

この正直に話をしたことが、後々正解だったと分かるときが来ますが、このときは、

そんな事があろうとは、思いもよりませんでした。

 

■職業査定の結果はいかに

 

職業査定の書類作成に取りかかったのが、2004年9月終わり

職業査定用の書類を提出したのが、2004年12月27日、

書類がエージェントに届いたのが、2005年1月4日、

エージェントチェック後IEAに届いたのが、2005年1月7日でした。

 

あとは、IEAからの連絡を待つだけです。

 

「どうか書類が無事に通りますように、、、」

 

と祈りつつ、毎日何回もエージェントからの連絡を待っていました。

 

丁度1ヶ月後の2月7日にエージェントから連絡が、、、

 

「審査結果が出ました」との表題

 

ええーどう出たんだろうとおそるおそる見てみると、

 

「お世話になっております。さて、Engineers Australia (IEA) からレターが届き、Mechanical Engineer (2126-11) として無事認定を受けられましたのでお知らせいたします。おめでとうございます。」

 

やった~。3ヶ月強がんばった甲斐がありました。次はいよいよ、アデレードにある移民局への永住ビザ申請準備です。もうひとがんばり。やるぞー。

タグ