今回は、IELTSのリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングのそれぞれにおいてどのような対策をすれば高得点が取れるかについてご紹介します。
※僕はオーストラリア永住ビザの取得を目的としてIELTSを受けましたので、その体験談として参考にしてください。
■IELTSリスニング試験概要
IELTSのリスニング試験の概要ですが、試験時間は40分と結構長いです。その40分の内10分間は、答えを解答用紙に書き込む時間となっていますので、試験中は、問題用紙にメモを残しておいて、テープが終わった後の10分間で解答用紙に答えを書くことになります。
間違っても始めから解答用紙に答えをキレイに書こうとはしないようにしてくださいね。テープはどんどん進んでいってしまいますんで。それから、解答欄に違う問題の答えを書いてしまうような間違いも気をつけましょう。
問題の傾向ですが、始めは簡単で後のほうの問題が難しいです。ですから、最初から集中して簡単な問題で、確実に取るという事が大切です。インストラクションが始まったら、すぐ問題を読み、いったい何について聞かれるんだろうということを予め、把握しておくと、そこに集中できますので良いかと思います。
それから、分からなくても全部回答欄を書くために、何かしら聞き取れた単語をメモしておくことも大事です。僕の場合、最後の方になると、全く聞き取れなく、いつの間にか問題が終わってしまった、な~んてことがありましたが、とにかくメモを頼りに解答欄を埋めるようにしました。
それから、聞き取れなくてもいちいち落ち込まないでくださいね。落ち込むとそこで集中力が切れ、次の、本来であれば聞き取れた問題が聞き取れなかったなんて事があると、余計もったいないです。
どうしても聞き取れなければ、その問題を飛ばして、次の問題文を読んで次の問題の準備をしておくというのも一つの手です。オーストラリアの永住ビザの為には、6を取れば良いので、まあ、だいたい6割出来てれば良いんじゃないですか。
40問の内、27,28問くらい出来てれば6くらいは取れると思います。(問題によって、何点取ればよいかは変動しますが)だから、10問くらいは捨てちゃうくらいのつもりで試験を受ければ良いのではないでしょうか。
■IELTSリスニング試験勉強方法
IELTSリスニング試験に合格するために、僕がやった勉強方法をご紹介します。
普段の勉強は、IELTSの為というよりも、英語全般のリスニング力UPのために勉強し、試験が近づいてきたら、IELTSの参考書で、IELTS試験に慣れるという勉強方法をしてました。
具体的にいうと、ラジオ英会話を毎日聞きました。なんでラジオ英会話だったかというと安いし、毎日聞けるという理由のほかに、簡単な英文を確実に聞き取る力を身につけたかったからというのがあります。
IELTSのリスニングでは、あまり、難しい単語は出てきません。簡単な文章や言い回し
が多かったです。ということは、簡単な英文を確実に聞き取るという訓練が必要なんですね。だから、ラジオ英会話を聞くときは、まずは教科書を見ずに聞き取れるかどうかということで訓練しました。
あとは、俗ですが、毎日聞くっていうことくらいですかね。
移住して1年間、毎日英語を使っていますが、まだまだ、聞き取れない事が多いです。(聞き取れないことの方が多いかも)
移住して1年位すれば、ほとんど英語は問題ないだろうと思っていましたが、甘かったです。いつも反省して、勉強しなければ、と思うんですが、、、ね。(笑)
■IELTSリーディング試験概要
IELTSのリーディング試験の概要ですが、まず、試験時間は60分です。傾向としては、長文が多いです。広告の中身を読み取るような簡単な問題もあるにはあるんですが、基本的には長文と思っていたほうが良いです。
リスニングのように、最初が簡単で、だんだん難しくなるといったことはリーディングではありませんので、難しい問題が出たら、とりあえず飛ばして次にいった方が、時間の無駄がなくなります。
長文が3問くらいあると思いますんで、一つの長文にかける時間を20分と決め、20分経ったら、終わっていなくても次の問題に進むといったやり方が賢いです。
最後に時間が余ったら、飛ばした問題をやるほうが時間の無駄が省けます。リーディングの長文を全て読んでいたら、必ず時間がなくなります。問題を先に読んで何を聞かれているかを把握してから、長文を読むほうが時間短縮になります。
そして問題に全て答えたら、見直しなどせずに、さっさと次の問題にいかないと時間が足らなくなります。見直しは、最後に時間が余ったらやるようにしましょう。
長文を読むときは、一文一文キッチリ読むのではなく、さっとよんでだいたいの意味を理解するようにした方が良いです。そして、問題に関連したような文章が出てきたらそこだけキッチリ読むというやり方が良いと思います。
IELTSのリーディングは、60分ありますが、集中しているとあっという間に過ぎます。時々、時間を見て、次の問題にいくべきかどうかを判断しましょう。
■IELTSリーディング試験勉強方法
リーディングに関しても、リスニングと同様で、特別IELTSのために、これといってやったということはありません。普段は、ラジオ英会話に付属で付いてくる文章を使って、スキャンリーディングの練習をして、試験前に参考書で、IELTSの試験に慣れる、というやり方をしました。
スキャンリーディングの練習素材として、結構良かったかなと思うのが、石田 健さんの「1日1分英字新聞」という本ですね。石田 健さんの「1日1分英字新聞」という本は、彼が発行しているメルマガを本にしたものですが、英語でよく使われる表現がたくさん載っていました。
電車の中でも読めますので、買っておいても良いと思います。TIMEとかでもいいのですが、僕も少しの期間試しましたが、文章が専門的過ぎるのと、書いてあること自体が難しすぎて挫折しました。
あまり気合を入れすぎず、一日に少しずつ前進する、といった姿勢が長続きするコツだと思います。
■IELTSライティング試験概要
IELTSのテストの中で、日本人が一番苦手なのは、スピーキングではなく、ライティングだそうです。ですので、IELTSのライティングで苦労する人が多いと思いますが、ちょっとしたコツで、ライティングってそれほど苦じゃなくなります。僕がそうでしたんで。
まずは、一般概要から順番に書きますね。IELTSライティング試験の概要ですが、まず、時間は60分、問題は2問です。
一問目は、日常生活でありそうな一般的な問題。例えば、友達をバースデーパーティーに呼ぶとか、商品クレームを書くと言ったような、あまり形式は関係なく、自由に書く問題。文字数は150文字以上必要です。
そして2問目は、ある事柄に対し、自分はどう思うか、そしてその理由は何か?等、をライティングの体系を気にしながら書く問題。例えば、子供がテレビゲームを家で何時間もやることは教育上良くないことかどうか?といった感じです。そして2問目の文字数は250文字以上必要です。
時間配分は、1問目が20分、2問目が40分。これは、別にこうじゃなければいけないというわけではなく、大体の目安です。文字数が、2問目のほうが多いので、当然点数配分も2問目の方が、高いです。
ライティングの試験には、攻略法がありますので、順番にご紹介しますね。
■IELTSライティング試験対策その1
IELTSのライティングの試験を答えるうえで、大事な事をいくつか書きます。
まず始めに「聞かれていることに答えましょう」
例えば、A案とB案のどちらが良いか、そしてそれはなぜか?と聞かれているのに、まったく関係ないC案について解答してしまったなどというのでは、いくら言い文章を書いても高得点はもらえません。質問をよく読んで、その答えを書くようにしてください。
そして次に、「ライティング独自のセンテンスを使いましょう」
ライティングにはライティング独自のセンテンスがありますが、そういったセンテンスを全く使わずに、しゃべり口調のみ、もしくは簡単な文章のみで書いてしまった、というのでは点数は低いです。
また、「文字数は、ある程度守りましょう」
IELTSの問題では、1問目が150文字、2問目が250文字以上と、文字数が決まっています。それなのに、1問目が100字、2問めが200字くらいしかかけなかったというのでは、低い点数しかもらえません。ただ、少しくらいであれば、大丈夫です。例えば、1問目が140文字、2問目が240文字程度であれば点数にはさほど影響しません。
文字数が、多い分にはOKですが、多いからと言ってたくさん点がもらえるわけでもありません。まずは、IELTSライティングではこの3つを守るようにすることが基本となります。
■IELTSライティング試験対策その2
IELTSのライティングも時間との戦いです。今回は僕がやった時間を効率的に使う方法をご紹介します。
1. 書き直しの時間を減らす。
思いつきで、書き始めると、途中でつじつまが合わなかったり、後から途中に付け足したくなったりして、書き直すことになりますので、まず問題を読んだら、何について解答すればよいのかを考え、何を書くのかをある程度決めておき、メモっておくようにすると、書いている途中で、迷わずにすみます。
何を書くかを決める時間は、大体3分くらいが良いかなと思います。あんまり悩みすぎると書いている時間がなくなりますので、簡単に箇条書きで書いておけばいいと思います。
2. 文字数を数える時間を減らす
文字数が決まっているので、ある程度文章がかけたら文字数を数える必要がありますが、この時間ってもったいないですよね。
ですから、まず3行くらい書いたら、1行あたり何文字かけているかを大体見ます。そのあと、1行あたりの文字数×行数を計算し、どの行までかいたら、規定の文字数をクリアするのかを予測し、その行にチェックを入れます。
こうしておけば、文章を書いていき、チェックした行まで文章が書けたら、規定文字数を達成したことになり、1文字1文字数える必要がなくなり、時間を効率的に使えます。
IELTSライティング対策はまだまだ続きます。IELTSライティング勉強方法ですが、絶対に効果のある方法を教えます。
この方法を使って僕は、1回目、2回目のライティングのテストが5点だったのに、この方法をやった3回目には8点取れました。
それは、、、
「ライティングのテクニカル的な文章を出来るだけたくさん覚える」です。
何をどのように覚えるかを簡単に書きますと、
まず、IELTS、もしくはTOEFLライティング用の参考書を1冊買います。その中から、IELTSのライティング試験に使えそうな文章をピックアップし、小さいノートにメモします。
そのメモには、自分で覚えやすい例題も付け加えるとより効果があります。
あとは、そのメモをとにかく丸暗記します。
僕は、1回目2回目が5点だったので、参考書を買って上の手順をやった3回目から、8点、7点、7点と高得点を取ることができました。3回目以降は、IELTSのライティングの勉強はこのメモでしかやっていません。
効果は実証済みです。
後日、時間があるときにでもどんな文章を覚えたのかをまとめますので、楽しみにしていてくださいね。
■IELTSスピーキング試験
IELTS試験の特徴の一つとして、スピーキングのテストがあることが挙げられます。なかなか他の英語の試験にはスピーキングってないですよね。TOEICにも、TOEFLにもスピーキングはありません。
ケンブリッジ英検にはスピーキングがありますが、IELTS同様とってもマイナーな試験ですので、まあ、ほとんどの人が、スピーキング試験を受けたことがないでしょう。
ですから、スピーキングテストっていうだけで、ビビッてしまって、試験本番で実力が発揮できない人がけっこういます。でも、僕が5回受けてみて感じたことは、IELTSのスピーキングテストってそんなに高いレベルは要求されないんだってことです。
担当の先生の発音は、ものすごく分かりやすいので、心配は要りません。NHKのラジオより分かりやすいかもしれません。
次に、IELTSスピーキングテスト一般概要、勉強方法、コツなどなど順番に書きますね。
■IELTSスピーキング試験一般概要とコツ
IELTSスピーキングの一般概要ですが、まずテスト時間が約15分、問題数は全部で3問です。
1問目は簡単で、2問目、3問目に進むにしたがって、だんだん難しくなっていきます。
テスト開始前、まず名前を聞かれます。そしてパスポートを見せなければいけませんので、これは、本人確認の為ですが、身分証明書を見せてくださいと聞かれたら、即座に出せるように準備をしておいたほうが、慌てずにすみます。
そしていよいよ本題の1問目ですが、これは世間話的な簡単な事を聞かれます。自分の事を英語で説明できるようにしておいてください。ほぼ毎回聞かれるのが、職業、出身地、結婚しているかなど。スピーキングの場合は、聞かれたことだけに答えるのではなく、出来るだけ長くしゃべるのがコツです。
例えば、職業を聞かれたら、「パン屋で働いています」だけでなく、どこにあるパン屋で、どんなことをしているか、朝何時から夜何時まで働くか、従業員は何人いるかなど、聞かれたことに答えた後は、関連事項についてもしゃべってしまってOKです。
自分の事で、得意分野を作っておくとけっこう役に立ちます。
2問目は、先生から小さな紙を渡されます。その紙に問題が書いてありますので、その答えを素早く考えなければいけません。1分ほど考える時間がありますが、その間にメモをとってもかまいません。
その問題に答える時間は2分間、でも、たいてい2分もしゃべれません。「学校のなかで好きな教科は何だったか?それはなぜか?」というようなちょっと日本語で聞かれても困るような問題が出ます。
こういう場合、体育が好きだった。なぜなら体を動かすのが好きだから。今でも毎週草野球チームでトレーニングをしている。スポーツはみるのも好きで、プロ野球チームなら、どこが好きだ。
など、学校の勉強の話から、スポーツの話にもっていってしまうのも一つの手です。
3問目は、2問目に聞かれた質問に対し、もっと突っ込んだことを聞かれます。例えば、スポーツのどんなところが好きかとか、何で、スポーツをしているのか?などなど、2問目の問題だけでなく答えたことに対しても突っ込まれます。
こんな時は、健康の話に持っていくのも手です。メタボリックシンドロームが社会問題になっているなど、高度な単語を使うと点数がさらに上がります。
でも、IELTSのスピーキングで一番大事なのはしゃべること。簡単な文章でもいいし、めちゃくちゃでもいいんで、とにかく黙らずにしゃべりましょう。IELTSのスピーキングの対策は、先回も書きましたがまずは自分の事を話せるようになっておくと良いと思います。
出身地は?仕事は?趣味は?得意な事は?最近見た映画は?最近読んだ本は?
などなどたくさんありますが、その一つ一つに対して、話を広げられるようにしておくと、IELTSのスピーキングで6は簡単に突破できるでしょう。
自分の得意分野を作っておいて、いかにその得意分野に話を持っていけるかと言う事がとても大切です。繰り返し、繰り返し、いろんなパターンで練習しましょう。
スピーキングの練習で僕がやっていたのは、ラジオの英会話、それと英会話学校にも行ってました。あと、大都市には英会話喫茶という、英会話学校よりも安く外国人としゃべれるところがあるので、英会話喫茶もよく利用してました。
そういう場所に行くと必ず自己紹介をするので、自分の事を話す勉強にもなりました。
名古屋近辺の人は、「My English Room」という英会話喫茶が栄にあるんで行ってみてください。場所はあやしい地域にありますが、中はいたって健全な英会話喫茶ですのでご安心を。(笑)
※本記事をこのブログに再投稿するにあたり、上のリンクを調べましたが、2019/8現在まだ経営しているようです。僕が通っていた当初(2003~2004年くらいの話)からすると既に15年以上経過していますが、あの経営者のおば、、いや、お姉さんはやり手の経営者ですね。
今はオンラインでネットで話せる格安英会話スクールもありますが、やはり面と向かって外国人の人と話すと、その人の表情や動作も即座に読み取れるので僕は、面と向かって話すほうがためになると思います。
スピーキングの練習は、普段の自分の努力(ラジオとかテレビとかを利用)と、その努力を披露する場所(英会話学校、英会話喫茶)の両方が必要です。
この二つのバランスを上手くとってIELTSのスピーキング対策をしてください。
■IELTSでオール6以上を取るということ
そんなこんなでIELTSには、結構苦労しました。
毎回テストを受けるたびに、ダメな気がして結構自信をなくしていた僕でしたが、4回目、5回目ともなると、10回までにはまぐれでもIELTSでオール6以上は取れるだろうと、半分開き直りの精神で受けていました。
ですが、5回目のIELTSテスト結果がブリティッシュカウンシルからきたときは、やっぱりとんでもなくうれしかったのを覚えています。
これでようやく、オーストラリアの永住ビザ取得への第一関門を突破したわけですから。IELTSの次は、職業査定ですが、その前に大事な選択。
「どのビザ申請代行業者を使うか」
を決めなければなりません。
初期査定で、ビザ申請代行業者を使ったものの、本格的に使うとなると費用が結構かかりますから慎重に決めなければ。
次回より、ビザ申請代行業者について書きます。