月別:2019年08月

今回は、永住ビザの詳細について書きたいと思います。

 

■永住ビザの種類は?

 

オーストラリアの永住ビザと一口に言っても種類がいろいろあります。そのオーストラリア永住ビザの種類を調べてみると、

①技術独立永住ビザ
②雇用主指名ビザ
③スポンサー付技術独立永住ビザ
④州・準州スポンサー技術独立移住ビザ
⑤地方都市技術独立一時滞在ビザ
⑥親呼び寄せビザ
⑦配偶者ビザ
⑧事業関連永住ビザ
⑨永住者再入国ビザ

の9種類があり、それぞれのビザによって、取得出来る条件が決まっています。

 

オーストラリアの会社に就職してなきゃ取れない永住ビザとか、奥さんやだんなさんがオーストラリア人じゃなきゃ取れない永住ビザとか。。。ですからこの中から自分が取れそうなビザを選択して、そのビザの条件をクリアしていくようにするというのが手順ですね。

 

■自分が取れそうなオーストラリアの永住ビザは?

 

先ほど、オーストラリアの永住ビザの種類を書きましたが、その中で、2000年当時の自分が取れそうなオーストラリアの永住ビザは、

 

「技術独立永住ビザ」
「スポンサー付技術独立永住ビザ」

 

の2種類だという事が分かりました。(「地方都市技術独立一時滞在ビザ」も取れそうな候補ですが、これは、後にできた新しいビザで2000年には、ありませんでした)

 

そして、上の2つがどうしてもダメなら、少し取るのが大変になりますが、まだ選択肢も残されていました。それは、技術独立永住ビザのカテゴリに属する「サブクラス880新卒者用技術独立永住ビザ」という永住ビザで、要するに、オーストラリア国内の大学や専門学校に行き、卒業と同時に永住ビザを申請するというものです。そしてこの場合は、職業経験が要りません。

 

でもまあ、これは最終手段に取っておく事にしました。なにせ英語授業での学校に2年以上なんて、精神的にも、金銭的にも大変ですからね。まず、目指すべきは、日本で普通に仕事しながら取る事が可能な「技術独立永住ビザ」ですね。

 

そしてこれがどうしてもダメだったら、少し手続きは面倒ですが、同じく日本で仕事しながら取れる、「スポンサー付技術独立永住ビザ」を目指すといった方向性で、進めるのが良さそうだということがわかりました。

 

■オーストラリア永住ビザのポイントシステムとは

 

まずは、自分が目指すべき「独立永住ビザ」の条件詳細についてですが、その前に、「永住ビザのポイントシステム」について書きたいと思います。

 

・永住ビザのポイントシステムとは何か?

永住ビザを取る為には、いろんな条件をクリアしなければいけません。その各条件をクリアするごとに点数が加算されていきます。

 

例えば、年齢という条件を見てみると18歳~29歳で申請すれば30点、30歳~34歳だと25点、とか、職業の点数でいうとエンジニア,先生,各種マネージャー等は、60点とか一般職の人は50点とか、、、

 

こんな具合です。

 

これらの点数を全部足して、合格点(パスマーク)に達すれば永住ビザがもらえる。これが、オーストラリア永住ビザのポイントシステムです。

 

数字で出てくるわけですからごまかしは効きませんし、何ポイントだからビザをゲットできた、何ポイントだったからビザがゲットできなかった、など、合否についても容易に判断できます。

 

世界中から移民を受け入れるわけですから、公正で明確なシステムじゃないといけないわけです。そういう意味ではこのオーストラリア永住ビザのポイントシステムはよくできていますよね。

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そんなこんなで、永住ビザの事を調べつつ、就職活動に励んでいましたが、永住ビザの事を調べていくと、永住ビザを取る際に重要な事が分かってきました。

 

まずは「英語力」、これは当然です。公用語が英語の国に行くのですから。

 

そして、「職業経験(スキル)」。

 

これは、主に「卒業した学校」と「自分のやっている仕事」の事です。もちろん学校と職業は関連のあった方が「職業経験(スキル)」を証明する上で有利です。

 

例えば僕の場合、工学系の大学を出て、学部も機械系ですので、なるべくそれに関連のある、機械を扱う仕事に就いた方が、オーストラリアの永住ビザを取るのに有利という事ですね。

 

そしてその職業がオーストラリアに求められているかどうかというのも重要です。

 

幸いエンジニア系ですので、今のところ(2000年頃の話です)オーストラリアも欲しがっているスキルではありますから、良かったですが。

 

ですから、就職活動をするときは、「機械を扱う仕事」を中心に探しました。

 

そして、オーストラリアから帰国して約2ヶ月、5~6社面接をした後、望みどおりの、オーストラリアの永住ビザを取るのに有利な、職業経験の積める仕事に就く事ができました。

 

職業経験を積み、どこでも通用するスキルを身につけるのには何年もかかりますが、まあその一歩を踏出す事は、できたわけです。

 

僕の場合、ラッキーだったのは、永住ビザを意識しながら就職活動ができたという事。ほんと、僕を末永く雇用しようとしてくれた企業様には申し訳ないですが、当時の僕は永住権ありきの就職活動をしていました。

 

もし自分がやっている職種がオーストラリアが求めている職業リストに無かった場合でもあきらめる必要はなく、キャリアチェンジをしたり、職業リストにのるのを待つ(リスキーですが)という方法もあります。

 

また、オーストラリアに既にある会社にまずはビジネスビザを出してもらい、そこから永住ビザへのステップアップも可能です。(特に田舎にある企業であれば割と簡単)

 

僕がこれからお話しする永住ビザ取得の話は、あくまでも数多くあるビザ取得方法の一つであることを忘れないようにしてください。

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そんなこんなで、不本意ながらオーストラリアから日本に帰国し、そして息つくひまもなく、忙しく就職活動を開始しました。と同時に、ビザの事もいろいろと調べました。

 

なにせ、外国に1年くらい住んでたのにも関わらず、あまりビザの事を意識せずに暮らしていまして、、、そんな感じでビザを甘く見ていた結果、泣く泣く日本に帰ってきたので、これはまずいと思いビザの事を調べることにしたんです。

 

オーストラリアは、おおらかなお国柄の割にはルールには厳格で、例えば交通ルールにおいても厳しい罰金などがあり、容赦なくさばかれます。

 

例えば私が住んでいるビクトリア州では、車の速度違反は4kmオーバーからとられます。しかもいきなり150ドル(1万2千円くらい)くらい取られる。信号で黄色から赤のタイミングで行ってしまった場合、0.9秒違反ですよと言われ400ドル(3万5千円くらい)くらい取られたりします。(実話(泣))

 

ビザに関してもそうですね。ちょっとでも怪しい滞在だと実際はそうでなくても帰国を余儀なくされます。(ビザを延長、さらに延長などすると、労働が目的なのではないか?などと疑われます)

 

ですからビザ全般について知っておくことは、これから移住したいという方は必須ですので、ここに書かれていることだけでなく、ご自分でも調べてみてくださいね。

 

ビザは、行く目的によって、取得する種類が違ってくるし、各ビザによって、滞在中に働いてはダメ、とか、どれくらいの期間滞在できるとか、いろんな制限が違ってくるという事だけ、頭の片すみにでも入れとくと、ビザの事も少し理解できるのではないかと思います。

 

さて、そんなわけで永住ビザだけでなく、観光ビザやら、学生ビザやら、オーストラリアのビザの事をいろいろと調べました。その結果、オーストラリアのビザはここ数年で、システム化されてきていて、今では、インターネットでほとんどのビザが申請できる事が分かりました。

 

■観光ビザについて

★観光ビザ(通称ETAS)
観光を目的とした人に、与えられるビザで、通常3ヶ月の滞在が許されます。オンライン上でもFAXでも取れますし、旅行会社でも頼めば取ってもらえます。
 
普通の観光旅行では、このETASを取る事になります。又、観光でなくても3ヶ月以内の語学留学やホームステイもETASで出来ますが、原則として働く事は認められていません。
 
ETASは、テレキュートETASセンターで取れます。申請するのは非常に簡単なんで、自分で申請したほうが手数料がかからなくてお得ですよ。

 

■オーストラリア学生ビザについて

★学生ビザ(e Visa)

3ヶ月以上の語学留学や、高校、大学、大学院留学をしたい人が取るビザです。週に25時間以内なら働くこともできます。

 

こちらも今はオンラインで取れるんですね。知らなかった。オーストラリア大使館のこちらのページに書かれていますので、取りたい方は参考にしてください。

 

前もって準備しておく事がたくさんありますので、なるべく早く準備しておいた方が良いですよ。。

 

ギリギリに申請して、ビザの発行が間に合わず、学校の入学日までに入国できなかったとしても、それは個人の責任になってしまいますんで。

 

大使館関係の人は、留学センターの人と違って、個人の為に特別一生懸命やってくれることはありませんからねえ。(まあほんとに、ああいったお役所の人は動きませんよ)せっかくの楽しい留学なんで、しょっぱなからつまづかないようにしてくださいね。

 

もし、どうしても分からない事が合ったら、その道のプロ、留学センターの人に聞きましょう。その際も、上のページくらいは自分で読んで、ある程度理解しておくとスムーズに話が進むので、100%人任せにせず、がんばって理解してください。

 

いい英語の勉強にもなりますよ。

 

■オーストラリアワーキングホリデービザについて

★ワーキングホリデービザ

僕は、1998~2000年のワーキングホリデー経験者で、当時ビザも自分で取りましたが、現在はビザの取り方が大分変わっていますね。

 

一番変わっているのは、インターネットで取れるようになった事。

 

それに、1年間のワーキングホリデーの後、ある条件をクリアすればもう1年間延長できるようです。また、一つの場所で働く事ができる期間も延びたみたいですね。

 

申請自体はこちらのページからできます。

 

僕も昔はそうでしたが、英語を見ると拒否反応が!!!とか、もし、ワーキングホリデービザの申請方法等で疑問がでたら、その道のプロ

 

ワーキングホリデー協会

 

に連絡すればおそらく、丁寧に教えてくれるんじゃないかなあと思います。もしくは、日本各地にある留学センターに相談しても良いかもしれません。(その場合、有料になっちゃうかもしれないですけどね)

 

これは想像ですが、もし大使館に問い合わせをしても「詳細はホームページを見て下さい~」と涼しい声で言われるのがおちのような気がします。

 

僕の場合、永住ビザを取ったときもそうだったのですが、自分で調べても自信がないとか、分からない場合、必ずその道のプロに聞くようにしています。よく分かるまで説明してくれますし、時間の短縮にもなりますので。

 

気をつけなきゃいけないのは、その辺のホームページを見て判断してしまうこと。情報が古かったり、間違った情報のものもよく見かけますので、公的な機関に問い合わせをした方が良いでしょう。

 

そういう意味ではこのブログに書かれている情報もそのまま鵜呑みにしないでくださいね(笑)。

 

聞く人を間違えると、かえって時間がかかっていらいらしたり、間違った情報で混乱したりしますので、聞く人には気をつけてください。

 

■永住ビザについて

さて、いよいよ永住ビザについてです。永住ビザとは、オーストラリア人とほぼ同様の生活が出来る、数あるビザの中でも最も自由度の高いビザです。ほぼ同様と書いたのは、

 

1. 選挙権が無い

2. 国家公務員になれない

 

という制限があるためです。この制限をなくすためには、市民権を取ってしまえばいい(国籍をオーストラリアにしてしまう)のですが、これはこれで又ハードルが高いですし、いろいろと問題も出てきますが今回は省略します。(永住権と市民権については後日又記事にしますね)

 

その他はオーストラリア人と変わりません。健康保険とか社会保障も一緒ですし、どこに住もうが、どこで働こうが自由です。もちろん学校にも行けますよ。しかも授業料も安いオーストラリア人価格で。

 

(オーストラリア人価格と書いたのは、海外からオーストラリアの大学に留学しようとすると授業料が倍以上かかるためです。授業内容は一緒ですから、オーストラリアの物価を考えると、実質「お金持ちだけ留学しに来てください」って言ってるようなものですね。)

 

そんな自由度が高い永住ビザですが、こんなビザがあるんだったら、誰でも欲しいと思いますよね。ですがそう簡単には永住ビザって取れないんです。

 

条件がまあー厳しい。(2000年くらいの話です。今はもっと厳しくなってます)

 

ワーホリから日本へ帰国後、こんな事を調べつつ、就職活動に励んでいました。

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■オーストラリアとの出会い

 

僕がオーストラリアと出会ったのは、いつの事だろう?まあ、出会ったと言いますかテレビで見たという記憶があるのは、たしか関口弘が司会をやっていた「わくわく動物ランド」。

 

その頃、エリマキトカゲやら、コアラやらオーストラリアの動物達が結構ブームになったのを覚えています。まあ、古い話はさておき、初めてオーストラリアに初めて行ったのは、1998年の8月、「ワーキングホリデー」という制度を利用してでした。

 

ワーキングホリデーってご存知の方も多いでしょうけど、一応説明しますと、

 

「ワーキングホリデー制度は、国家間の協定で、若者(30歳以下)に対し、ある程度長い期間(当時は最大1年間、現在は最大2年間)海外に滞在する機会を与えましょう」

 

という若者の特権みたいな制度です。

 

今でこそ、イギリスやフランス、アイルランドやドイツといったヨーロッパもあり、韓国とも協定を結んでいますが、当時はオーストラリア、カナダ、ニュージーランドの3カ国のみでした。

 

■3か国の中から、なぜオーストラリアを選んだか?

 

どうしてもオーストラリアが良かった、といった特別な理由はないんですけど、消去法で決めました。ニュージーランドは小さい国だから消去、カナダはワーキングホリデービザが抽選だったので消去、残ったのが、国が大きく、そしてビザも簡単に取れる「オーストラリア」だったんです。(笑)

 

まあ、こんな理由なんで、あんまりオーストラリアの事を良く知らずに、1年たったらまた日本で就職活動すればいいやなんて軽ーい気持ちで行ったんですけど、この出来事がその後の人生を180度変えようとは、その時はこれっぽっちも思っていませんでした。

 

■ワーキングホリデーが終わった時の気持ちが転機に

 

そんなこんなでオーストラリア行きを決めたのですが、一人で外国なんていった事もなし、当然英語もしゃべれるわけなし、緊張しまくりで、成田空港からほとんど寝れずに、シドニーに到着したのを覚えています。

 

途中上空からオペラハウスを見ましたが、シドニー湾の青とオペラハウスの白が強烈に眩しく、20年以上経った今でも目をつぶると、はっきり思い出せます。

 

最近記憶力が低下しつつありますが(笑)、あの青と白のコントラストは一生忘れないかな。シドニー湾がキラキラしててホントキレイでした。

 

まぶしかったですし、「いかにも外国~」みたいな感じで。

 

まあ、ワーホリでの経験は、時間があったら書く事にしますんでここでは省きますが、とにかくこの1年間のワーホリが終わる頃には、、、、まあよくある話なんですが、みんな病気にかかっちゃうんですね。

 

その名も

「日本に帰りたくない病」(笑)

 

僕も例外ではなく、この病気にかかり、、、

 

ワーホリビザが終わる時、学生ビザに変更したりして、なんとかオーストラリアに居残ろうと試したんですが、結局願い叶わず、、、日本に帰りました。

 

でもタダでは帰りません。

 

「永住ビザ」の存在を、しっかりと頭に焼き付けてから帰りました。そしてビザの事でゴタゴタして悔しい思いをしたんで、このことが闘争心に火をつけ、「オーストラリアの永住ビザを取って、文句なしでオーストラリアに帰るぞ」

 

という、決意をすることとなりました。

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