オーストラリアはそろそろ真夏に突入。僕が済んでいる田舎でも今週は連日30℃越えになっています。
さて、夏と言えば夏休み、だけどうれしい夏休みの前にはあまりうれしくない成績表が待ってます。僕が小学生の頃は、成績表を先生からもらい親に見せるのにドキドキしながらでしたが、オーストラリアの場合はメールでポーンとレポートが送られてきます。(これも時代なのか。。。)
今回は、オーストラリアの小学生の成績表について書いてみたいと思います。
■目次
- 1. 成績は5段階で評価
- 2. 教科ごとに先生のコメントがある
- 3. 先生のコメントが全てポジティブな理由とは?
- 4. テストの結果はなぜか返ってこない
- 5. 結局自分の子供がどのレベルなのかはさっぱり分からない
1. 成績は5段階で評価
僕が子供の頃の日本の成績表は、1~5の5段階評価に分かれていましたが、オーストラリアでも同様で、A~Eの5段階評価に分かれています。
A:Well above the standard expected at this time of year
B:Above the standard expected at this time of year
C:At the standard expected at this time of year
D:Below the standard expected at this time of year
E:Well below the standard expected at this time of year
全ての成績は見せられないので、ちょっとだけチラ見せしますが、上のレベルというところは何年生という部分で、うちの息子は4年生なのでレベル4の部分に●が付きます。
4年生の内容が理解できたのであれば、ratingはCとなり、例えば下の画像で見ると、Historyは4年生の内容を理解してますよってことで●がレベル4の後半の部分についています。算数は、4年生だけど5年生のレベルを理解しているということで、レベル5のところに黒丸がついています。
◯は12か月前の理解度を表していて、去年と比べてこれだけ伸びたよ、ということが分かるようになっています。(Historyは今年から習い始めたので、去年の◯はありません)
こんな感じで全ての科目についてA~EのRatingと●で理解度を表します。
2. 教科ごとに先生のコメントがある。また素行なども評価される
担任以外の先生に習う教科については、教科ごとに先生のコメントがあります。たとえば第二外国語などは担任以外の先生から習うので、その先生からのコメントがあります。
また、勉強だけではなく、素行なども評価されます。
Effort(努力)
School behavior(クラス内の素行)
Recess/Lunch Behaviour(休憩時間やランチ時間の素行)
がどうであったか?などはそれぞれ、
Unacceptable
Needs Improvement
Acceptable
Good
Very Good
Excellent
で6段階評価されます。
3. コメントが全てポジティブな理由とは?
プレップの頃からそうだったのですが、先生のコメントは全てポジティブです。例えば、実際にレポート内に合った単語を拾い上げると、
industrious(勤勉な)
amicable(友好的)
high achiever(成績優秀者)
role model among st his peers(友達の中でロールモデル)
remains humble(謙虚な姿勢を崩さない)
demonstrates sportsmanship(スポーツマンシップにのっとっている)
などなど、歯が浮くようなポジティブな単語がポンポン入っています。ここまで褒められると逆に怖いくらい褒めまくられます。「こんなパーフェクトな小学生おらんやろ」と突っ込みを入れたくなるような感じですね。
ただ、これには理由があるようで、妻の友人の旦那さん(学校の先生)の話によると、ネガティブな事を書くと校長先生に直されるようです。オーストラリアの教育方針なのか?親からの文句が怖いのか?その辺はよくわかりませんが、とにかくネガティブな事も良い言い回しで書くように指導されるようです。
4. テストの結果はなぜか返ってこない
ちょっとついでなので、成績表以外の事も話をしますが、うちの息子はテストの結果を持って帰ってきたことがありません。どうやらテストは時々やるけど、その結果が本人には返ってこないそうで。。。
日本人の感覚からすると、
テスト結果が返ってこない→間違えた場所がそのまま
となり、分からないところや間違ったところがそのままだからまずいでしょ。。。っていう感覚になりますが、なぜかオーストラリアの学校はテスト結果が返ってきません。
こんな感じだから親が子供の理解度が分からないので、やる子はやるし、やらない子は全くやらないという格差社会の基盤が小学生のころから出来上がります。
5. 自分の子供のレベルがどの程度なのかさっぱり分からない
結局、成績表を見ても先生のコメントを見ても自分の子供がどの程度のレベルなのかがさっぱり分かりません。もしかしたら、私立の場合は違うのかもしれませんが、うちの子は田舎の公立で割とのんびりした学校なので、こんな感じなのかもしれません。
成績表をもらっても結局よくわからないというおかしなことになっています。