■ビザエージェントを使うことにした理由
ビザエージェントについては、初期査定のところでも書きましたので、詳細は省きますが、おおざっぱに書きますと、永住ビザの申請を行うにあたり申請書類を書いてくれたり、書類をチェックしてもらったり、移民局に連絡してくれたりする、オーストラリア移民局と申請者(僕みたいな)の間に立ってあれこれ動いてくれる業者の事です。
僕は、始めからエージェントを使うことに決めていましたが、「どのビザエージェントを使うか」についてちょっと悩んでいました。何で始めから使うことに決めていたかと言うと、僕の場合自分で申請するのに一つ大きな不安があったんです。
それは、過去にワーホリビザ⇒学生ビザに変更はスムーズにいったのですが、学生ビザ⇒別の学生ビザ(延長)に切り替えようとした時に、ビザの申請を却下されてしまった事があったんですね。
ビザ却下理由は、全く大したことない理由だったんですが、当然そのビザが却下された履歴は、オーストラリアのイミグレーションのコンピューター内に残っているはずなので、永住ビザを申請したとき、そのことを持ち出されたら、素人の考えでは、移民局に太刀打ちできないだろうと考え、ビザのプロであるエージェントを使うことにしました。(念のために却下された理由の書いてある移民局からの手紙は取ってありました)
その他にもいろいろとビザエージェントを使うメリットはありますが、上に書いた事が一番大きな理由です。
オーストラリア永住ビザのビザエージェントを選定するのに僕が条件に入れていたのは
1. 日本語が通じる
2. レスポンスが早い
この二つです。
なぜなら、「スピード」を最も重要視していたからです。永住ビザって条件・規定がコロコロ変わりますから、取れるうちにとっておきたかったんです。メールや電話でやり取りする時に、いちいち英語を理解する時間を使いたくありませんでした。
日本語だったら、言葉の解釈に時間をかけることなく、必要な情報をすぐ理解できますしね。あまり英語の勉強にはならなかったですが、スピードを最重要視していたのでそれはそれでOKっていう考え方でした。
■永住ビザエージェントの選定方法
時系列があやふやなので、ちょっと書きますが、IELTSで全部6以上取れたのは、2004年の8月の事でした。
エージェントの選定は、2004年の9月以降の事です。
オーストラリア永住ビザのエージェントを選ぶにあたってまず、僕は、日本語と英語の自分の履歴書と職務経歴書を作ることから始めました。
それと同時に、オーストラリア旅行の時にGETしてきた日豪プレス等、現地日本語情報紙の中から、日本語が通じそうなエージェントをピックアップしました。
全部で6~7箇所のエージェントをピックアップしましたが、そのエージェント全部に同時にメールで、自分がオーストラリアの永住ビザの取得を目指している事、過去のビザの経歴を書き、履歴書と職務経歴書を添付して送りました。
こうすると返信してくる内容と、返信スピードの両方を公正に見ることができます。
結果は、、、以下に書きますね。。。
■永住ビザエージェントの反応
いくつか永住ビザエージェントをピックアップした後、一斉にメールを送り反応を待っていたわけですが、その反応も様々でした。一番早かったもので、次の日に回答が来ましたし、一番遅かったものに関しては、10日くらいしてから、回答がきました。
どの回答もポジティブで、永住ビザを取るまで一緒にがんばりましょうみたいな感じだったのですが、結局
「スタッフサービス(現スタッフソリューション)」という日系大手ビザエージェントに決めました。
決め手は回答のスピード(一番早かったこと)と、ビザ申請代理人の資格を持った日本人がいる事でした。
履歴書等を送ったエージェントの中には、日本人はいるけど、資格は持ってなくてオージーの資格を持った人との単なる橋渡し的な役割の人もいましたので、そういったエージェントは、パスしました。(時間がかかりますし)
そういったわけで、IELTSが受かってから、2週間後には、エージェントも決めてしまいました。さてさてここからがホントの勝負です。IELTSという関所は越えましたが、次の関所、職業査定が待ってます。
※追記
以前のライブドアブログではスタッフソリューションという名前は隠していました。その理由は、自分自身使ってみてあまり「オススメではない」と思ったためです。
オススメではないと思った理由の大きなものは「ケアレスミスが多かった」というのがあります。例えば、申請フォームを新しいフォームではなく、古い様式のものが送られてきたりしました。ほかにもいろいろあります。
その都度自分で調べ、指摘し、直してもらうということをしていたわけですが、これでは時短のためにエージェントを使っているのにその目的を果たしていないと感じました。
エージェントにとってみれば数ある多くのクライアントの一人ですが、僕にとっては一生を決める大事なことですから、アホみたいなケアレスミスはちょっと許せなかったですね。
最終的には、永住ビザが取れたので結果オーライでしたが、人にはあまりオススメしません。まあそれでも僕のブログを参考にして、同じスタッフソリューションを使い永住ビザを取り、こちらに移住してきた人も他にいますので、まあとれちゃうときは取れちゃうんでしょうね。
まあでも、どんなエージェントを使うにしても、人任せには絶対にせず、自分で一つ一つ確かめることをおススメします。
■永住ビザエージェントに頼んだほうがいい人
永住ビザエージェントを使うかどうか迷っている人にアドバイスですが、僕の体験で考えると、やっぱりエージェントを頼んでよかったと思います。
永住ビザの申請書類はたくさんありますし、その書類の中で英語だと分かりにくい表現もたくさんありました。僕はその都度メールでエージェントに問い合わせをし、合計200回近くにも及ぶメールのやり取りをしました。
しかも反応が早いエージェントだったんで、大抵3日以内には返事がきましたし、これを、いちいち移民局に問い合わせをしていたら、オージーの仕事ぶりからして返事をまっているだけで何年もかかってしまったかもしれません。
その時間短縮だけでも、十分頼む価値はあります。
1. 仕事が忙しい人
2. お金をかけてでも早くビザが欲しい人
この2つに当てはまる人は永住ビザのエージェントに頼んだほうが良いと思います。
■ビザエージェント選びで注意すべきこと
永住ビザエージェントの件で一つ言い忘れました。それは、結構サギ的なエージェントも存在しますので注意してくださいってことです。
例えば、この経歴で永住ビザが取れますかと聞くと、
「アナタがいくら払うかで取れるか取れないかが決まります」
とか言うエージェントは、インチキ決定(笑)です。
よく聞くのが、中国系とか韓国系のエージェント(もちろんまともなエージェントも
たくさんありますが)。
でも、日本系のエージェントでも油断は禁物です。一つ例を挙げますと、2000~2003年ごろ、メルボルンでインチキ弁護士事件というのがありました。
永住ビザのエージェントの資格をもっており、しかも弁護士の資格も持っている。さらに、親父がカジノの副社長で、自分はメルボルンにクラブ(銀座のクラブみたいな)も持っている。
クラブの件だけ本当で、あとは全部ウソ。悪い事には、現地の日本語情報誌に広告を出していたという事です。それで安心して騙された人がたくさんいたようです。そのインチキやろうの名前を公表してやろうと思いましたが忘れました。
※追記:思い出しました。コイツの名前は、谷中利豪です。調べてみたら別の詐欺事件で名古屋で捕まったそうです。なんでも3歳からオーストラリアで暮らし、英語はネイティブ並みに流暢だったようです。だったらまともな職にも就けると思うのですが(通訳とかね)、マジでく●野郎ですね。
実は僕はワーホリの時、こいつの顔を見たことがあります。ひょろひょろの青白い顔した30代半ばから後半の年齢で、僕がバイトしていた日本食レストランに食べに来てた時に顔をみました。
ものすごくむかっ腹が立っているのは、そいつがきれいな姉ちゃんを二人も連れて食べに来ていたからではありません(笑)。そのお世話になっていた日本食レストランの家族が、そいつに騙されてしまって、ビザが取れず、結局日本に帰ることになってしまったという事があったからです。
永住ビザの取得を何年も目指していて、働きづくだったんですよ。それこそ週7日、365日オープンみたいな感じでね。メルボルンが停電の日も炭を起こしてオープンしてたくらいですから、まあホントに働きまくっていた家族でした。オーストラリア永住を夢見て。
そのレストランの親父さんは、昔気質の人でいつもは結構不愛想なのですが、そいつが来た時にかなり気を使って料理を丁寧にだしてました。(それで僕もこのエピソードが印象に残ってるんですね)
その時僕が奥のキッチンを任されていたのですが、親父がキッチンまで来て自ら特別に料理を作りそいつに振る舞っていました。もちろんヤツが帰るときにお代はいただいておりません。
僕の思い出話はこれくらいにして(思い出すと腹立つんで)、まあそんな話もありますので、エージェントを選ぶ時は、
1. 信頼のある人にオススメのエージェントを聞く
2. 実際に永住ビザを取った人にどのエージェントを使ったかを聞く
3. 甘い話には乗らない
4. エージェントの資格があるかどうかを確認する
ほんとに気をつけてくださいね。基本的にエージェントを通したからって、永住ビザが取りやすいとか言う事はありませんので。
取れない人は有能なエージェントに頼んでも取れないですし、取れる人は、自分の力だけでも取れちゃいますんで。要は自分がパスマークをクリアできるかどうかが問題ですから。