今回は海外に移住するにあたってこれだけはやっておいた方が良いと思う事について書いておきます。
■荷物の整理
荷物っていつの間にか増えますよね。なるべく物は買わないようにしてたんですが、それでも5年も経つとついつい増えてしまいます。
ワーホリが終わり、日本での生活の中で、結婚があり、アパートに住みとかしてたんで、必然的に荷物が増えていきました。
山ほど荷物があり、どうしようかと迷ったあげく、売れそうなものは、yahooオークションに出すことにしました。例えばスキー用具一式なんていうものも売れましたし、妻の使わないバッグや服も売れました。
中には、こんな値段で買うなんていいのかな~と、売る側がちょっと心配になる値段を付けてくれる人もいたりして(笑)それでも売れ残ってしまったものとか、ヤフオクに出すまでもないなあという物は、フリマに行って売ってきました。
フリマの場合出展料がかかりますが、それを上回る売り上げがありますので、ぜんぜん損はしませんでした。3回出店しましたが、3回とも黒字。
それに意外とフリマって楽しいんですよね。それまでは一回も行ったことなかったの
ですが、他の店を回ったりして、まあ、荷物整理しに行ってるんで買いはしなかったですが、欲しいものも結構ありました。
このヤフオクとフリマでいらない荷物の半分くらい整理ができましたが、残ったのはごみですので、あとは未練なく捨てました。金額にしていくらくらいでしょう、ヤフオクとフリマ合わせて、多分20万くらいは稼げたのでは、ないでしょうか。
もともといらない荷物ですから、良い小遣い稼ぎでした。ヤフオクもフリマもめんどくさいですが、やってみる価値ありです。
■歯の治療
歯の治療だけは絶対に日本でやっておいたほうが良いです。オーストラリアで歯の治療をすると、ヘタをすると30万くらい、もしくはもっとかかる場合があります。知り合いの中には、あまりにも治療代が高いので、日本に帰って、治療をした人もいます。航空券代を含めても日本の方がずっと安かったそうで。
なんでこんなに高いのかというと、オーストラリアでは一般的に歯の治療に健康保険が効きません。
だから、プライベートな保険に入って治療代を少しでも安くしなければいけないんですが、保険代は高いし、保険に申込んでも1年間くらいは保険が使えないなど、いろいろとめんどくさい事があるので、日本で完璧に治しておいたほうが良いと思います。
僕も別に今虫歯があるわけではないんですが、次回帰国した時に、歯医者に行くつもりです。
■シティバンク口座の開設
お金の移動も、結構大変です。移住直後は何かとお金がかかりますが、その全てを全部現金で持ち歩くわけにもいきません。そんな時に便利なのが、シティバンクのマルチマネー口座。
ネットバンクが使えるので、レートの良い時に円から豪ドルに代えておいて、後はネットでオーストラリアの自分の口座に送金すればOKです。但し、予めオーストラリアの口座を送金先として、登録しておかなければいけません。手順としては、
1. 日本でマルチマネー口座を作っておく
2. 移住する
3. オーストラリアで銀行口座を開設する
4. オーストラリアの銀行口座を送金先に登録する
という順番です。最後の部分は日本にいる家族の協力が必要かもしれません。この登録手続きが結構面倒ですが、一回手続きを済ませてしまえば、後は楽チンです。
最近豪ドルのレートが、急降下したりしてますので、円からドルに換えるタイミングで得したり、損したりする人がいますので、タイミングにも気をつけましょう。(僕は、それほど資金がないんで、タイミングなんて関係ない話ですが、、、)
■海外引越し業者選定
海外に引っ越す日が決まったら、まずは、海外引越し業者を選定します。インターネットで「海外 引越し」で検索すると、各社出てきますので、まずは見積もり請求から始めました。
見積もりは大抵業者が家まで来てくれて、見積もってくれますが、その時に大体で良いので持っていく荷物を決めておいたほうがいいです。
基本的に料金は容積当たりで出てきますので、家具を持っていくと、容積が大きくなるので料金も高くなります。
それから、引っ越し先も大都市よりも田舎の方が高くなります。僕もメルボルンまでなら結構安かったんですが、そこからさらに田舎の方なので高くなりました。
家具とか、冷蔵庫等の大きな電化製品は、家族にあげてしまったので、オーストラリアに持っていく荷物は、服と布団、それから多少の本とかCD、日本語環境のパソコンとかあまりオーストラリアでは手に入らない様なものだけにしました。
それで大小合わせてダンボールが10個くらい。海外移住する人の中では、ものすごく少ない方だと思います。
ちなみに選んだ業者は「日本通運」、料金はDoor to Doorで、25万(日本での梱包も含む)くらいでした。保険代も持っていくものの金額によって決まってきますので、出来るだけ買ったときの値段を覚えておくとよいでしょう。
大体日本からオーストラリアまで2ヶ月くらいかかりますので、引っ越す1ヶ月半くらい前に業者に頼んで持っていってもらいました。こうしておくとオーストラリアに着いてから、荷物を待つ時間が少なくてすみます。
オーストラリアに到着してから大体2~3週間くらいで荷物が届きましたので、家を探したりする時間を差し引くとちょうど良かったですね。
オーストラリアで住む家が決まったら、オーストラリア現地の事務所に電話して、住所を伝えておけばOKです。引越し業者はいろいろありますが、どこが良いかというのは分かりません。でも僕が使った日本通運さんは、担当者の方の対応がとても良かったので満足でしたよ。
■航空券の準備について
オーストラリアへの航空券は、アジア経由か、直行のどちらかとなりますが、どちらかというと安いのはアジア経由、直行便は便利ですが高いです。但しこれはオーストラリアの滞在先、それから日本の場所、渡豪する時期によっても千差万別ですので、その時々に確かめる事が必要です。
メルボルンから日本の場合は、直行が成田のみ、しかも週に2便しかなく、そういった制約からも、アジア経由が便利ですね。アジア経由なら毎日飛んでますから。(2006年当時の話)
使える格安アジア便としては、シンガポール航空、ベトナム航空、タイ航空マレーシア航空、キャセイパシフィック航空などなど、アジアの主要な航空会社がほとんど飛んでいますので、結構便利です。
僕が移住するときに使ったのはシンガポール航空。ついでにシンガポールで3日間滞在し、観光してきました。こういったストップオーバーも楽しみの内の一つです。
料金はたしか一人12万程度だったと思います。シンガポール航空は設備は良いですし、座席もきれい、そしてアテンダントのみなさんもきれいな方ばかりで、満足でした。(笑)
移住する際の航空券を買うときの注意事項ですが、移住するときは、旅行会社の人には移住目的で航空券がほしいといわないほうがいいと思います。航空券ってなぜか片道より往復の方が安いんですが、移住目的の場合は、安い往復の航空券を売ってもらえません。(あくまでも規則上そうらしい)往復航空券の帰りの分は捨てればOKです
ちなみに今年の11月ごろに日本に帰国する時は、タイ航空を利用します。日本に行く時は乗継ぎがスムーズに行きますが、帰りのタイの空港での待ち時間が長いとの事で、タイに3日くらい滞在して、観光する予定です。
料金は、一人1200ドルくらい。税金込みだともう少し高くつきますが、物価高のご時世ですので仕方がありません。
僕はつい先日この航空券を買ったんですが、もう既にクリスマス休暇の時期の格安航空券は完売。もしも年末年始に日本に帰国するのであれば、6月くらいに買った方が良いでしょう。
正規料金であれば買えるんでしょうけど、同じ飛行機の同じ座席に座るのに、高い料金を払うのはもったいないですからねえ。
航空券を安く抑えるちょっとした裏技ですが、移住後、帰国する時オーストラリアから日本への片道航空券を買い、日本で1年オープンのオーストラリア往復チケットを買います。こうすると時期によっては、8万円くらいで買えることがあります。
あとは、日本に帰るたびに1年オープンの航空券を買っていけばいいんですね。オーストラリアより日本の方が、競争が激しく、航空券も安いんですよねえ。
■日本の住所はどうする?
海外に移住する直前の日本の住所はどうすればよいか?結論から言うと、今実家に住んでいる人は、実家のままで全く問題ありません。
では仕事の関係で実家と離れて暮らしている方は、どうしたらよいかというと、できるだけ実家にしておいたほうがよいです。
どうせ海外に引越しするんだから、日本の住所なんて関係ないやと思われがちですが、実は違うんですね。
例えば僕の場合、こんなことがありました。
古いパスポートが今年の10月で期限切れになるので、この前メルボルン領事館に行って新しいパスポートをもらってきました。その手続きの中で、もし、古いパスポートで記載されている住所と、日本の最終住所が違う場合は戸籍謄本が必要です。と言われました。
ということは、日本の誰かに日本の最終住所地の役場に行って、戸籍謄本を取ってもらって海外に送ってもらわなければいけないんですね。
もし実家が最終住所地であれば、実家の誰かにたのんですぐ取って送ってもらえますんで、簡単ですが、もし離れてた場合はどうなるんでしょうねえ。
おそらく役場から郵送してもらえるとは思いますが、手続きがめんどくさそうですし、それだけ時間もかかりそうですよね。
ということで、何かと便利ですので、最終住所地は実家や親戚の近くが良いでしょう。
そして、役場での手続きをついでに書きますが、僕の場合、住所を実家に移した後は、移住直前に住所を抜いてしまいました。
こうしておくと、住民税や、年金、国民保険を払わなくて済みます。
でもどうしても覚悟ができない人は、住所を残しておいて、住民税,健康保険,年金を払いつつオーストラリアでの生活をし、ある程度オーストラリアでやっていける自信がついたら日本に帰ったときに住所を抜くという方法もあります。
人によって事情も違うし、やり方はいろいろあるんで、役場に行ってじっくり話しを聞いてみてください。海外移住なんて珍しいんで、喜んで相談に乗ってくれますよ。