【2023.12.23】
先日車を個人売買で売りました。10年以上前にも一度売った事があったのですが、今回あらたに調べて発見したこともありましたので、体験談として書いておきます。
■僕が車を売った際実際に行ったこと
1.まずは買いたい人を探す。
僕はFacebookのグループに車を売りたいですという投稿をしました。投稿した情報は、車種、年式、値段、走行距離、実際の車の写真を10枚程度。
で、困るのがいくらなら売れるのか?ということろですね。
僕はcarsales.com.auというサイトで自分と同じ車をいくらくらいで売られているのか調べました。それが例えば12000~16000だったら、それが市場価格になります。
まずは市場価格の最低に近い価格で売り出しましたが、そもそも1万ドル以上の車でしたので、いくつか問い合わせが来たもののなかなか試乗まではつながらなかったですね。
そこで、一気にディスカウントしました。そうしたら何人か試乗をしてみたいという方からの問い合わせが来ました。ただ、僕が住んでいる場所がシティから遠いので、そこがネックで来られないという方もいらっしゃいました。(僕的にはメルボルンシティなんてお隣さんという感覚なのですが。。。)
それでもなんとか見に来ていただける方が現れて試乗までこぎつけることができました。
2.RWCの取得
RWC、これはロードワーシーサーティフィケートというのですが、車が安全基準を満たしているかどうかを点検するもので、例えば、タイヤとかブレーキとかシートベルトとかがきちんと機能するかどうかを見られます。そして”基本売る側”がこれを取得しなければいけません。コストはおおよそ250ドルから300ドル程度です。
ただし、この値段は車の点検・Certificateの発行のみの料金で車に問題があった場合は追加料金がかかります。
場所は、資格を持った街のサービスショップでやってもらえます。
気を付けなければいけないのは、RWCは有効期間が30日しかありません。ですから、先に取ってしまうのではなく、"買うという人が現れてから"取得します。僕の場合はRWCの取得をする前に購入者から若干のデポジット(数百ドル程度)をいただきました。
そうしないと、RWCを取得してから「やっぱりやめた」といわれてしまう可能性があり、30日以内に車を売らなければいけなくなります。(焦っちゃいますよね)
で、RWCを実際に取得しましたが、割と厳しめのチェックが入ります。僕の場合、タイヤを4本とも交換しなければいけませんでした。ここで700ドル近いお金がかかりました。
3.名義変更手続きの書類を準備
名義変更手続き書類は州によって異なりますが、僕はビクトリア在住ですので、Vic Roadsのウェブサイトから入手しました。
Vicroadsのページ
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このページのvehicle transfer form(PDF678kb)というリンクから入手できます。
このフォームに販売者、購入者の情報を書き、最後にサインをすれば完成です。で、このフォーム自体は、"購入者がRWCと共にVicroadsにもっていってしまいます"ので、販売者のほうは、両者のサイン後に写真を撮っておきます。
※なぜ写真を撮るのか?
車は事務手続きが終わるまで売主の名義になっています。例えば車を引き渡し後に、買主がスピード違反を犯したり、有料道路を通った場合でも売り主側に請求が来ます。その時に名義変更書類の写真があれば、この車はこの日にすでに売っていて、自分のものではない。新しい買主に請求をしてください。と、請求を拒否することができるのです。ですから売主は自分を守るために、必ず両者サイン後の書類の写真を撮っておきましょう。
4.その他やるべきこと
もし、売った車をLinktに登録している場合は、その車を自分のアカウントから外しておきましょう。こうすることで、車を引き渡した後、新しい持ち主が有料道路を通った場合でも自分に請求が来て、自動でクレジットカードで引き落とされることが無くなります。
あとは時々、Vicroadsのウェブサイトに訪問して、自分のアカウントから車が削除されている事を確認しましょう。
またプライベート保険に入っている人は、キャンセルしておきましょう。こうすることで、多少のお金が戻ってきます。僕はRACVの保険に入っていましたので、売買成立日からキャンセルをしました。
5.お金のやり取りについて
ここ、結構悩みました。売主からすると、お金がすべて支払われるまでは車とキーは渡したくないですし、買主からすると車を手にするまでは全額を支払いたくないですよね?
現金を車引き渡し場所でもらい、そのまま車とキーを渡すのがお互いリスクないので、一番良い方法です。しかしながら金額が大きいと現金を持ち歩くリスクもあります。
信用できる相手であれば、振込が一番良いかと思います。ただしこれは相手が絶対に逃げることができないのが条件です。例えば自宅を知っていたり、素性がわかっている場合は大丈夫かと思います。
僕の場合は、当初現金で当日に支払ってもらうということで進んでいたのですが、大量の現金を持ち歩きたくないという売主側の希望で振込にしてもらいました。(試乗しに来た時点で僕の自宅もわかっているという状態でしたので、買主のほうも信用してくれたのだと思います)
もし素性がよくわからないのであれば、やはり現金か小切手が良いでしょう。
■車を売る側が気を付けるべきこと
・絶対に全額支払われるまでキーを渡さないこと。
ちょっと今日は手持ちがなくて、支払えないけど明日支払います。だから今日車を持って帰っていいかな?
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いや、だめだから。僕の場合は買主も日本人だったですし、ある程度素性もわかった(免許証などから)ので、特に問題はありませんでしたが、基本初めてあった人なんて信用しないほうが良いでしょう。
・試乗は買主候補の人と一緒に乗ろう
例えば車に傷つけられたり、無茶な運転をされたなどはよくある話です。試乗の際には相手の免許証を写真に取っておくことはもちろんのこと、一緒に乗って話をしながらどういう人なのかを見極めたほうが良いでしょう。やばい人だったら、遠慮なく避けましょう。
■車を買う側が気を付けるべきこと
・お金を払うのは車を見てから
デポジットが少額だったとしても、お金を支払うのはきちんと車を見てからにしましょう。先に予約金が必要だから、、、とかいう理由で見せもせずにお金を要求してくる買主は避けたほうが無難です。
お金の支払はたいていの場合は2回。
まずは車をきちんと見て、買う意思があればデポジットを払う。(数百ドルで良いでしょう)その後、車を引き取る際に残りの金額を払う。デポジットは現金、残りは振込が無難ですが、大金を振り込む際はやはり、相手の素性を知ってからのほうが良いでしょう。
売主の免許証を写真に取っておくことは最低限行ってください。一番いいのは売主の自宅に直で車を見に行くことです。そうすることで、相手の住所を知ることができるので、万が一の時には相手の自宅に乗り込むことができます。
■僕が気を付けたこと
僕は今回、取引相手は日本人だけに絞りました。もう20年近くオーストラリアに住んでいますが、やはり日本人が一番信用できます。中には詐欺師みたいのもいるようですが(時々facebookに上がってきますよね)、全体的にはやはり日本人が一番信用できますね。
おかげ様で試乗もお金の支払も引き渡しもなんの問題もなくスムーズに行きました。
ただし、日本人はお金にシビアなので、車は結構安くしました。強いて言えばそこがデメリットですかね。でも、多少安くても問題なくスムーズに取引ができたのは本当に良かったと思っています。もちろんオージーにも良い人はたくさんいるので、高く売りたい人はそのほうが良いかと思います。